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小林英樹ブログ

2009年11月アーカイブ

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ぼくのうちには「風太」という名のオスの仔猫がいる。
まだ生後4ヶ月くらい。
だから、「ふうたん」と呼んでいる。
親にのどをかまれたらしく、瀕死の状態で捨てられていた仔猫を見兼ねて動物病院に連れてきた人が引き取り手を捜していた。
その人の友人から一度見てみないかと妻に誘いがきて、
ぼくは妻に連れられて動物病院に行った。
本当は、見て確かめて、相性がよさそうなら翌日もらいにいく予定だったんだけど、
抱いたら、ぼくのあごひげを舐めてくれた。
それが功を奏し、やや迷い気味だったぼくの方がその場で決断をするにいたり、
ほとんど何も受け入れ準備ができていない我が家に、
連れて帰ってきてしまった。

それから二週間以上が経って、
ふうたんはすっかり我が家の主のような存在になろうとしている。
でも、ふうたんは相変わらず人間の言うことを聞いてくれない。
そりゃそうだよね。
相手はやんちゃ盛りの幼児だものね。
ぼくの孫の空河が3歳、ちょうどそんなもんだ。
毎日何回かに分けてぼくはふうたんのお付き合いをし、
布団を広げてその上で猫じゃらしの玩具で遊んでいる。
ぼくの手を相変わらずおもちゃにしてかむし、
こっちはたまには抱かせてくれと抱こうとするが、
抱かれるのが嫌いで、無理やり抱けばすぐ自由になりたがる。
懲りずに何度でも食卓に跳び上がるし、人間の食べ物には興味津々。
同じこと、同じ言葉の繰り返し、根競べ。
猫には悪気はないもんね。
ガマン比べで、耐えるのはいまはもっぱら人間様の方だけど、
それでもそのうちに情感豊かな立派なオス猫に成長してくれることを願っている。

好奇心旺盛なふうたんは、でも、一昨日バスタブにすべり落ちてくれた。
水もさして恐れない頼もしいふうたんが、ぼくの入浴中、
縁につかまり、立ち上がり、湯面をのぞいていたふうたんは何を思ったか、
バスタブの縁に飛び乗った勢いで、そのまますべって体半分が落ちたのだ!
あわてて外にはい出したけど、そのあわてようはなかなかの見ものだったよ。
平静さを取り戻すのにしばらく時間がかかったけど、
猫特有の弱みを見せないところが垣間見られて可愛いもんだ。
花瓶は壊すし、画鋲は抜くし、カーテンにはよじ登る。
夜中にも「あそぼ」と頭をトントン叩いて何度か起こされるし、
相手をすれば、へとへとに疲れるのはこっち、
朝はいつも6時前には起こされる。
だが、夜のコンサートから帰れば、ニャーン、ニャーンと甘えてくるし、
これから20年近く、ふうたんとはお付き合いすることになるのかな。
わが子は成人する頃には親元を巣立っていくけど、
猫とは生涯一緒だ。
ふうたんも、
この6月に19歳で亡くなったメス猫くま姐さんの
立派な後継者になってくれるだろう。

2009年11月25日夜記す