
愛知芸大の学食前によくいたカフェオレのような毛色の猫くんを可愛がっていたみなさんへ。昨日のメールに経緯と決意を書いた油画教員小林英樹です。昨日は処置、検査後、動物病院に預けました。今晩は、もう我が家の一員になっています。名前が決まりました。「まろ」です。病院でくれる袋には「小林まろ様」と書かれます。
呼び方はそれぞれでいいと思うが、風太が「ふうたん」、多分、まろは「まろくん」となると思う。
いま、夜の7時、今日一日は長かった!!!
心配の連続の上、ハイエースにケージなど必要グッズを買いに行ったときに、coco一番の激辛カレーを食べてしまったせいもあって、空腹感がない。
しかし、いまようやく何とか落ち着けた。
写真左が、早速、時折ニャーーン、ニャーーンと鳴きながら我が家を闊歩するまろ。
ちなみに、そのとき、御曹司、風太はいつのまに隠れたのか、押し入れの奥底に身を潜めて異変に目をぎろぎろさせて心臓を高鳴らせ凍りついている!
ぼくが思い描いた最悪のケース。
繊細で臆病で傷つきやすい風太は、こういう異変に耐えられるのか?
ぼくの迷いの大半はそこにあった。
ぼくの目は元気よく歩き回るまろを追いながら「慣れてよかったね」などと妻に語りかけ、喜んだ振りをしながら、胸中はうつろ、思いは押し入れの中で怯えている風太のこと、だが、それが杞憂でありそうだということがしばらく後にわかったよ。
ダイニングルームはぼくらと風太のたまり場、机の上にある手頃な段ボール箱で日中風太はうたた寝をしている。
そのダイニングルームにケージを置き(写真右)、まろは抵抗もせず収まってくれた。
それから30分後、風太は自分のとった行動がいささか恥ずかしくもあったかのような感じを漂わせて何食わぬ顔で入室。
その後、布で大半を覆った隙間から中にいるまろに気づいた風太が覗き込み、睨み合い、そのうちに互いに激しくふいて威嚇し合った。我が家のダイニングルームで、いまだかつて聞いたことがない動物の迫力ある叫び。(なかなか壮観!)
(右写真は、ケージの横から覗き込む、少し余裕が出てきた風太)。
これは、動物の世界のしきたりみたいなもんで、外から見ているとどうなってしまうのかという真剣勝負の火花が散るが、それもひとしきりすると、今度は不思議な音色の唸り声を双方が発し始め、きれいにはもっているようにも聞こえた。
ぼくら人間は想像するしかできないが、ぼくには挨拶を交わし、これからこの空間で一緒に生きていく手探りをしているように見えた。
雅楽のような心地よい響きが、時間をおいて何回か繰り返されているよ。いまここだけでしか聞くことができない運命的な出会い。風太とまろの。合唱のような。
このままいけば、意外にすんなり家族の一員になれるのかもしれない。
とりあえず、いただいた猫くんの報告をしました。ぼくは来年いっぱいで退職しますが、まろはその後5年くらいは名古屋にいるはずです。その後はどこへ引っ越すのかわかりませんが、まろはぼくとずっと一緒に暮らしています。まろは寒さとひもじさに耐えてここまで頑張って生きてきました。それに比べたら、マンション暮らしは温室のような快適さです。みなさんがここまで生かしてくれた猫くんは、まろという名前で第二の人(猫)生を送っていけそうです。この選択がよかったかそうでなかったかは神のみぞ知るですね。じゃあ、また。(H)